「小浜市」-「オバマ」町興しの「祭りのあと」
ブログ
先週土曜、日曜日私の親の墓参りで、福井県小浜市に行ってきました。毎年これくらいの時期に、法事なども含めて行っているのですが、ちょうど4年前、アメリカ大統領選で初の黒人大統領の誕生なるかということで、この「小浜市」が勝手に「オバマ」大統領を応援する形で、町興しの一環で盛り上がっていました。私も少しでもこの「小浜市」の町興しの応援と「オバマTシャツ」を買い、これを事務所の接客ルームに飾っていました。ちょうど当法人を立ち上げた年でもありました。
あれから4年。今年はまた4年に一度の大統領選の年になりました。9月13日のフジサンケイビジネスアイ36面のブルームバーグの記事によると、4年前の大統領選では、黒人の投票率は過去最高の65%、黒人の投票数は全体の8分の1以上を占め、オバマ大統領は、黒人票の95%を獲得したそうです。今年の大統領選でもオバマ大統領は、黒人票の90%以上を獲得すると予想されています(同紙)。しかし、この記事によると、オバマ大統領就任後、リ-マンショックなどもあり、黒人世帯の年収減少率は11.1%で、白人世帯の5.2%の2倍近くもあり、4年前にアメリカ初のアフリカ系大統領が誕生したにもかかわらず、アフリカ系アメリカ人に必ずしもその恩恵が行き渡っていないと同紙は分析しています。
理想と現実のギャップ。あるいは、手に入れたものも、いつかは陳腐化する。当時の「オバマ」ブームの熱気が冷めていることは確かですが、再選されればあと4年間その政策手腕をみることができるわけです。その後日本でも自民党政権から民主党政権への交代があり、国民が一度民主党に政権を任せるという信託があったわけですが、その評価は再度我々国民に委ねられることになりました。
ところで、私の親の墓のあるお寺の近くに「西津浜」というところがあり、やはりちょうど4年前に放映されたNHKの朝ドラ「ちりとてちん」のロケも行われたようで、現在もその看板が立っています。「オバマ」とNHK朝ドラという格好の町興しネタで、当時の「小浜市」は一種の便乗商法とも言える、ノリノリの状態であったのですが、今はその熱気も冷め、いわば「祭りのあと」の寂しさがあります。付近の西津も急速な高齢化、過疎化が進み、「ちりとてちん」のロケ地を示す看板が、かえって寂しさを醸し出していました。