アイリスだより2013年3月号
今月のトピックス ~ 経営の神様に学ぶ実践経営哲学 ~
この小さな行政書士事務所でも、毎日毎日が考え、悩むことばかりです。先日も2件ほどホームページを観た方から業務依頼の問い合わせがありました。しかしいきなりまず、値段、価格だけを問い合わせをされるのですね。しかし、この値段、価格を電話で伝える際に非常に悩むものです。もちろん、ホームページにも一応の報酬額をアップしておりますし、お客様の側からすると他の行政書士との比較をしてから決めたいということでしょうが、この「価格」から入ってくる方は、結局「価格」で去って行くというのが、これまでの私の経験です。
私角野は、起業以来折にふれて読み返す経営書があり、その1つに経営の神様、松下幸之助著「実践経営哲学」(PHP文庫)があります。その中で経営の神様は、「利益というものは企業の使命達成に対する報酬としてこれを見なくてはならない。だから、利益なき経営はそれだけ社会に対する貢献が少なく、その本来の使命を果たし得ていないという見方もできるといえよう。」と述べられています。
すべての商品やサービスには、「価格」があります。おおよそこの「価格」」にはその商品やサービスを生み出すための「原価」と企業の「利益」があります。この「利益」をあげられない経営者は、いわば経営者失格です。
「人々が物をある価格で買うのは、その品物にその価格以上の価値を認めるからである。たとえば100円の価格の物なら110円なり、120円の価値を認めるから、100円の代金を支払って買うのであって、80円なり90円の価値しかない物に100円を出すということは、特別な事情でもあればともかく、原則としてはしないものである。」(同書)
つまり、買う側=お客様が100円の物に、プラス10円なり、20円なりの「お得感」を感じた場合に、これが「適正な利益」となり、企業が存続、繁栄するための源泉となるのですね。
皆さんの経営する、あるいは勤める会社でもやはり「適正な利益」は必要ですね。でも、「価格」で去られたときには、やはり悩みますね。もう少し違う対応や、値引きがあり得たのではないかと…。私も同じように悩みます。でも無理をした受注は、結局そこの会社経営を圧迫することになります。
以前フジサンケイビジネスアイ紙に出ていたあるバネ製造会社社長のように、値引き要請には「それならよそでやってください」と言えるようになりたいですね(角野)。
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