コロナウィルスの感染拡大に思う
新型コロナウィルスの感染拡大で、日本、世界が大変な危機に直面しています。当法人でも、まずお客様企業の中で、免税店などインバウンド事業を展開しているところが2月の初旬あたりから影響を受け始め、ついで旅行業など行っているお客様企業からも窮状についてご相談がありました。当方が行う入管への在留申請手続きなども、国内在留の方を除きストップしています。
まずは、このコロナウィルスの感染拡大は、人類に突きつけられた、これまでの歴史上の感染症との闘いの一貫であり、これまでの生活モデルや経済モデルを変革する契機ともなる大きな歴史的転換点とも言えるのではないでしょうか。
昨日も就寝前に読みかけである ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」(草思社文庫)の「病原菌」との闘いの部分を読んでみると、この菌やウィルスが、いかに自分達が生き延びるために、家畜や動物由来の菌、ウィルスが人に感染し、それが人から人へ感染してきたのかという記述がありました。過去の様々な戦争においても、戦闘行為ではなく、多くの戦闘員がこの感染症で亡くなったことが書かれています。また、インフルエンザ、風邪などの咳やくしゃみなどの「症状」が、ウイルスが1つの宿主=人にとどまらず、別の宿主=人の中で、生物である自分が生き延びるために考えられた「戦略」であるという記述には、なるほどと感心もしてしまいます。そういう意味では、報道されている今回の新型コロナウィルスが無「症状」者からも感染が起こっているようですので、かなりやっかいで、巧みなウィルスなのだと素人ながら考えてしまいます。
いずれにしても、今回の危機は、全くの未知のウィルスとの闘いであり、まずそれに携わる専門家、医療従事者の方々に感謝し、一人一人が感染拡大予防に向けて、手洗いなどを励行し、むやみに出歩かず、できることを協力しあうしかないように思っています。