聴かず嫌いのジャズアルバム聴いてみました
引き続きここ大阪も現在緊急事態宣言下にあり、6月からの延長も決まり、またインド株の流行など、コロナとの闘いが続いています。
このような中、仕事以外で不要不急の外出もせず、なかなか街にも出歩くこともなく、買物もネットを使うことが多くなりました。ここ3年ほど使っていなかった、「Discogs」という、音楽CDやアナログレコードなどを海外などの個人や業者から直接買い入れるマーケットプレイスで、ジャズのレコードを久しぶりに購入しました。以前この「角野のひとり言」でもその話題を書いたことがあります。2ヶ月ほど注文したレコードが到着しなかったこともありました。
今回は約3年ぶりの注文で、ドイツのおそらく業者から、ジャズのレコードを注文しました。大体1週間から10日で大阪の自宅へ届きました。
写真は、今回注文したもののなかの1枚で、キース・ジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」という1975年のライブアルバムです。ピアノのソロアルバムで、非常に有名なピアノソロのライブアルバムなのですが、約30年くらいジャズレコードを収集してきた私角野が、あえて購入して聴かなかったアルバムです。
実は私角野、このキース・ジャレットは数多いジャズ・ピアニストのうちの1,2位に好きなピアニストの内の1人なのですが、ベース、ゲイリー・ピーコック、ドラム、ジャック・ディジョネットと組んだいわゆる「スタンダーズ」のトリオ物やヤン・ガルバレクのサックスの入ったもののみを繰り返し聴いてきました。「ピアノソロ」はジャズではない、という変なこだわりもあり、この名盤をあえて聴かなかったのです。
ジャズという音楽は、日常的にFMラジオなどで流れることはなく、自分の耳でレコードなどを聴かないとその音楽の中身はわかりません。ですので、いわゆる音楽誌や紹介本を頼りに、参加プレーヤーなどのメンツをみて購入を決めることになります。
で、聴かず嫌いとも言えたこの「ザ・ケルン・コンサート」ですが、名盤と呼ばれるにふさわしく、いつものキースの魂の演奏が実に素晴らしかったです。トリオ物と比べるとやはり寂しさもありますが、それでも「聴かずに死ねるか」、死ぬまでに聴いておきたい1枚となりました。