マイブーム「論語」にはまっております!③
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3月11日の地震以降は、毎日のニュースにうつむきがちな日々が続きますが、こんな時にこそ「論語」から役に立つ言葉を今回もご紹介します。
孔子一行が、当時の宋に行き、陳に行き、蔡(さい)に行き、葉(しょう)に行き、また、蔡に引き返した際、各国で迫害と嘲笑をもって迎えられ、陳と蔡の両国の軍に包囲され、数日間その包囲がとけず、ついに食料が欠乏し、一行が飢え死にをする危機を迎えたときがあります。その際、弟子の子路は、こうした大事な場合に孔子が全く無策でいるのに腹を立て、「死に瀕している人間を前にして『道』が何だ。」と考えます。そして、子路がついに孔子に対し「君子にも行き詰まるということがあるか?」という質問を投げかけます。それに対し孔子は「もちろん君子も行き詰まることはある。ただ、君子は濫(みだ)れることがない。これに対し小人は行き詰まると必ず濫(みだ)れる。濫(みだ)れればもう道はない。それが本当の行き詰まりだ。」と答えています(「論語」衛霊公篇)。
「子路榲(いか)り、見(まみ)えていわく、君子もまた窮するあるかと。子いわく、君子固(もと)より窮す。小人窮すればここに濫(らん)すと。」