お勧めジャズアルバムのコーナー➀~ハービー・ハンコック「INVENTIONS & DIMENSIONS」
また久しぶりに海外からジャズLPを買いました。ハービーハンコックの「INVENTIONS & DIMENSIONS」というアルバム(写真)です。やはり大阪の中古レコード屋にはなく、ヤフオクなどの出品もないため、「Discogs」という海外の音楽ソフト売買サイトで、ギリシャから購入しました。
今回は、大体10日位で日本に到着しました。映画「Blue Note Records: Beyond the Notes」で、このハービーハンコックとウェイン・ショーターが出演しているのを最近観てから、ハンコックやウェイン・ショーターのLPを買ったり、聴くことが多くなりました。
まず、このジャケット写真の腕組みをして、仁王立ちのハービーハンコックの何と格好いいこと!これだけでもこのLPは「買い」です。
このアルバムは、ピアノ、ハービーハンコック、ベース、ポール・チェンバース、コンガ・シンバルという編成で、通常のピアノトリオのプラス、ドラムスという編成とは異なり、ハンコックのこだわりが伺える内容です。
そういえば、ハンコックは、私の知る限りピアノトリオというアルバムはなく、デビュー作からテナー・サックス、トランペットなどの管楽器を入れたクインテットなどが多く、このアルバムのようにハービーハンコックのピアノ中心というのは珍しいです。そう言う意味でハンコックのピアノを聴くには最適のアルバムです。
1963年の製作、ハードバップ中心のジャズが終わりを迎え、ジャズミュージシャンにとっても、やはり闘いの日々だったのでしょうね。現代音楽、前衛音楽といった雰囲気が出ています。そういえば、ハンコックは、この翌年にマイルスグループの一員として、アルバム「フォー&モア」「マイファニーバレンタイン」(同日録音)のライブに参加し、素晴らしい演奏をしています。私は、これも何度も聴いています。
そう言う意味で、演奏は、まさにハンコックの「思索の海」といった感じで、これからもこのLPを繰り返し聴き込むことになると思います。