大阪府知事選、市長選に思うこと
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11月27日は、大阪府知事選と大阪市長選の同日選挙。今大阪は、この話題で盛り上がっていると言っても過言ではないでしょう。
しかし、一部の週刊誌が行い始めた橋本知事(正確には前知事)に対するネガティブキャンペーンとも言える記事報道には、個人的にはかなり不愉快、不快感をもっております。「出自」や過去の個人的な経歴に対する悪趣味な暴露記事的な一部週刊誌の見出しには、目をそらしたくなります。
実は私は、前回の大阪府知事選では、橋本知事には投票しませんでした。それは、当時の橋本知事の行動が、バラエティー番組に出ている単なるお茶らけたタレント弁護士に過ぎない、まさに口先だけの男とみていたからです。
しかし、その私の予想は、橋本知事のその行動力、実績によって、良い意味で裏切られ、「橋本知事意外にやるやん。というより本当によくやるやん」に変わりました。
たとえば、我々行政書士は、各種許認可申請を大阪府の各担当窓口に行います。その中には、建設業許可申請という手続きがあり、これを大阪府の建築振興課というところに持って行く必要があります。私が14年前に行政書士を開業し始めた後数年間、この大阪府の建設業建築振興課というところに書類を持って行くのが、かなり憂鬱でした。というのは、まず窓口担当者が上から目線で高圧的な態度をとることが多く、実際私もこの窓口で何度かけんかめいたトラブルになったことがありました。要は、「お前らに許可したってやる」という態度だった思います。勿論許可されるための要件は、法律に基づき定まっていることであり、担当者が勝手にねじ曲げることが出来ないのは当然なのですが。
しかし、橋本知事就任以降のこの建設業の許可の窓口の雰囲気がかなりのレベルで変わりました。まず、受付のところにコンシェルジェ的な方が立っておられ、「どういうご用件ですか?」と聞いてこられます。そして、特定の窓口を除いて、民間の業者に委託されたため、女性を中心にした受付の方が増えたので、その対応がソフトになったのです。また以前は、昼休みを12:00~13:00までとっていたので、その間は書類の提出などが出来ず、長時間待つことが多かったのですが、今ではほとんど待ち時間がなくなりました。要は、それまでの「お役所仕事」から民間では当たり前の「お客様指向仕事」に変わったのですね。
政治家は、やはり口先ではなく、その評価はその行動、結果です。万年赤字から黒字へ1年目から結果を残したその実績は高く評価すべきだと考えます。ましてや、今の一部週刊誌が行っているネガティブキャンペーンは何を目的にしているのか。汚職やその実績などで批判するなら、本来マスコミがもつ権力批判として正当性を持つでしょうが、「出自」など自分ではいかんともしがたい部分を野次馬的にさらけ出すやり方はフェアとは言えないでしょう。
なお、私が所属する大阪府行政書士会淀川支部の1年に1回の総会に、ある既成政党の市議会議員を招いた際、この議員の方が橋本知事の悪口をさんざん述べ、帰って行かれたことがあります。勿論こちらが来賓として招いた方なので、直接はお客様として対応させていただきましたが、どうもこの議員の方の発言などを聴いていて思ったのは、自分たちの政党の議席を減らされたという、既得権益を侵害されたための「橋本、維新憎し」に過ぎないと感じました。大阪をいかに東京に対抗できる地位に持って行き、大阪を元気にできるのかという視点が欠けていましたね。