ビジネスは気づいた者早押し選手権である(おちまさと氏)
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先日6月6日「大商夕学講座」の2回目を受講してきました。2回目の講師は、テレビプロデューサー、放送作家ののおちまさと氏で、テーマは「企画を生む『気づく』技術塾」。以前におちまさと氏の「どうしても、すぐ変わりたい人のための自分プロデュース術」(PHP文庫)などの数冊の著作は読んだこともあり、受講してきました。
講義のなかで印象に残ったのは、おち氏のものを見る際の独特の視点、視点の多面性という点でした。おち氏が小学校の時に友達の誕生会に呼ばれた際のエピソードで、誕生日である友達がケーキのろうそくの火を吹き消す時に、普通はそのケーキや、火を吹き消す友達本人を見るのが普通なのでしょうが、おち氏はそのときに、火を吹き消す友達を見ていた別の友達の不思議な顔を見ていたようなのです。
同じ事実を見ても、ある人はそれをAといい、ある人はそれをBという。同じ事実でも、見方によってそれはまるきり違う一面を見せる。本来は、ものの見方は多様なはずなのです。しかし、今の時代、人と違う意見を述べることが難しいような空気感があり、情報や事実が一面的なとらえ方をされることが多いように思います。そういうときにこそ、フラットな姿勢で、ものを俯瞰から見る。そうすると、他の人が気づかなかったものの別の面に「気づく」ということだ思います。
おち氏もビジネスは、すべて「気づいた」人がいかにそれを人よりも早く実行に移すかの勝負だと述べておられましたが、本当にそうですね。「そんなことは俺も考えていたよ。」では駄目なんですね。「気づき」→「誰よりも早く実行する」。おち氏の講義から、このサイクルを自分の中にも作り上げる必要があるように考えました。
ちなみに当日の同時間、AKB48の総選挙があり、一番最後の会場からの質問に秋元康氏についてどう思うかというものがありました。最初はぐらかしていたおち氏も、「おにゃんことAKBの2回もブームを起こす秋元先生はすごいですね。」としつつ、会食の際に「バッターボックスに立ち続けることが大事」という旨の話をされたということです。