子供の頃、自転車を乗り始めるのが遅く、坂がきつく日常的に自転車を乗る環境にはなかったのですが、なぜか20代後半のころロードレーサーというレース用の自転車を購入、ヘルメットやウェアなどもそろえ、仲間の人達と自転車レースにも出たことがあります。時速40㎞～60㎞くらいはすぐに出るような自転車で、タイヤは細く、フレームも本当に軽いもので、私のは10万円くらいのものでしたが、上を見れば切りが無いという代物です。
　
　幼少期から喘息持ちで、体が弱かったこともあり、20代の中頃に神戸市内のスイミングスクールに通い始め、年齢別のマスターズという大会に出るようになっていました。当時1人暮らしをしていた神戸市内のアパートから、10㎞以上も離れていたこのスイミングスクールまで自転車で通うようになったのが、ロードレーサーに乗るきっかけでした。トライアスロンとまではいきませんが、それに近いことを目指していました。健康オタクといってもいいかもしれません。何度かこのスイミングスクールの仲間と自転車で車道を走り、六甲山に登り、下ったことがあります。

　最初で最後の参加となった自転車のロードレースは、三田市のウッディタウンという新興住宅地の中の周回路を数周走るというものでした。スイミングスクールの仲間数人と参加しましたが、やはり参加する人達のレベルは高く、初めてエントリーしたような者には非常に厳しいものでした。周回コースを数周走っていたところ、周回遅れとなり、ついに先頭グループに追いつかれ、そこで審判から周回アウト宣告、強制退場となりました。今となっては良い思い出です。上には上の人達がいるものです。

　しかし、この自転車も住んでいたアパートが阪神大震災の際に半壊となり、大阪市内へ引越しをした際に、荷物を整理する必要に迫られ捨てました（続く）。