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コンタクトレンズを洗う前に、まずケースをきれいにすること

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 学生時代、大学生協の宿直のアルバイトをしていたことがあります。基本的には店舗の夜間の見回りが主な仕事なのですが、ほとんどは宿直室で寝ていれば大丈夫で、2人一組の仕事でした。

 この宿直のアルバイトの時、朝起きて、宿直室で顔を洗い、コンタクトレンズを付けていたのですが、あるときここの職員の林さんという方が、私のコンタクトのケースを見て、「角野、コンタクトレンズを洗う前に、まずコンタクトのケースをきれいにせいや」と言われました。
 
 林さんの目から見て、私の持っていたコンタクトのケースはかなり汚れていたのでしょう。つまり、「中身をきれいにするためには、まずそれを覆う外側の包みをきれいにする必要がある」という本当に当たり前のことを、なにげなく林さんが言ったのです。

 たぶんおそらく林さんはこの言葉を私に言ったことすら覚えておらず、私のことなどもおそらくすっかり忘れていることだと思います。もう40年位前のことなのですから。しかし、私はこの言葉を朝コンタクトを付ける際に時々思い出し、林さんの言ったことは本当に奥が深いな、と40年経った今でもこの言葉を思い出します。

 確かにコンタクトレンズを洗う際に、ケースが汚れていると、手が汚れてしまい、その汚れた手でレンズを洗っても、レンズはきれいにならないことが多いです。コンタクトレンズを洗った経験がある方はわかると思います。コンタクトレンズ=「中身」は「仕事」「勉強」「何かの行い」=ソフト、コンタクトのケース=「包み」は、「服装」、「道具」、「パソコン」、「事務用品」=ハードの関係にあるように思います。まず「形から入る」という言葉にもあるように、良い「仕事」「勉強」などを行うためには、それを支える「服装」「道具」などを整える必要があります。まず何か成し遂げるためには、環境を整備するということですね。

 今日も朝事務所でコンタクトレンズを付ける際に、「まずコンタクトのケースをきれいにする」という林さんの言葉を思い出し、このひとり言の話題にしました。林さん元気にしているのかな?  

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