脱マスクに向けて今こそ専門家のメッセージが必要
ここ1ヶ月ほどの間に、脱マスクに向けた新聞記事がいくつか出てきました。「職場で脱マスク、なぜ推進?見えぬ表情経営判断遅れに」(10月27日付日経)、「マスクは仮面 くめぬ感情」(11月6日付日経 Everyday Science)、「道徳的な不自由さ ほえる犬はきらわれるけれど」(11月9日付朝日 多事奏論、高橋純子編集委員)、「マスク基準、58%知らず 民間調査 屋外不要、浸透せず」(11月12日付日経)。そして、「マスク社会が危ない 子どもの発達に『毎日マスクは』どう影響するか?」(明和政子著、宝島社新書、写真)も11月7日に発売され、ざっと読みました。
何度かこの「角野のひとり言」にも書きましたが、私はこの4月頃より屋外は勿論、屋内でも自分の判断で感染リスクが少ない状況下では、マスクを外してきました。また、11月14日からは、当事務所内でも、多少のアクリル板は残していますが、スタッフ同士でマスクをしていません。 2020年春のコロナ感染拡大時から、今年の2月頃まで、私も屋外も含めてマスクを着用し、「オミクロンは感染力が強い」ということが報道等で言われていたので、銅イオンマスクに、不織布マスクを2重にするようなことを昨年の今頃はやっていました。また本当に電車に乗るのが怖く、少しでも電車の窓を開けるようなこともやっていました。
おそらく2020年年明け少し経った頃からマスコミ、とりわけワイドショーがコロナの危険性を煽ったせいなのでしょう。勿論昨年夏のデルタ株あたりまでは、おそらく致死率も高い危険なウィルスだったのでしょう。
ただ、厚労省のデータでも、致死率は、第1波では全国5.4%、大阪4.7%だったのに、昨年夏の第5波では、全国0.4%、大阪0.5%にまで下がり、今年夏の第7波(8月20日まで)では全国0.08%、大阪0,08%になっているのです(8月27日付大阪日日新聞)。いわゆる弱毒化です。
オミクロンの弱毒化やコロナの実態がわかり、特に屋外でマスクをはずようになってからは、呼吸が楽になり、特に歩くときにはその効果が如実に表れます。マスクをしていたときは、何か猫背でノロノロ歩いていたようですが、マスクを外して歩くと楽しくなります。自分の2酸化炭素を吸わなくなるからでしょうね。また、オミクロン株の弱毒化を知ってからは、必要以上にコロナを恐れる精神状態もなくなりました。
私は、最近本当に屋外でもめったに見かけないノーマスクの人の口元に、そこにはないマスクの幻が見えることがあります。それだけ、コロナ感染症致死率が高かった2020年、2021年よりも、マスク着用率が高くなっているように感じられます。SFの世界ですね。ただこのような人達も、飲食店などでは、マスク会食ではなく、ノーマスクで会食、話をしています。
コロナが発生した当時に、その危険性を煽った専門家の人達に、今こそ「マスクを外しても構わない」(同書P125、明和政子氏)ことをマスコミに出てきて訴えて欲しいと考えています。