お勧めジャズアルバムのコーナー②~グラント・グリーン 「ストリーム・オブ・ドリームス」
お勧めジャズアルバムのコーナー2回目です。このコーナーお久しぶりです。この半年くらいの間、ひそかにヤフオクで順次30枚くらいジャズレコードを少しづつ出品落札され、自宅のレコードの棚も少し整理されました。
ただ、売っても、同じくらいの別のレコードを買っていますので、総数はあまり変わらず、ジャズレコードのみでおそらく300枚くらい、その他のビートルズ、レッド・ツェッペリンや日本のポップスなどを合わせると400枚くらいのレコードだと思います。ただ詳しく数えたことは一度もありません。
さて、今回のお勧めは、海外の「Discogs」という音楽ソフト売買サイトで3月頃に買った、ギタリスト、グラント・グリーン名義の「ストリーム・オブ・ドリームス」というアルバム(写真)です。
グラント・グリーンは、ケニー・バレルと並ぶ、ブルーノートを代表するギタリストで、ジャズレコードを収集し始めてまもなく、「フィーリン・スピリッツ」「グリーン・ストリート」などのアルバムを購入、現在10数枚位所有しています。大好きなギタリストの1人です。
20数年前に大阪の「ブルー・ライツ」というジャズ喫茶のマスターが、グラント・グリーンは何を演奏しても「ブルース」になると言っていたことを思い出しますが、狙い澄ましたシングルトーンで繰り出すフレーズのひとつひとつがまさに「ブルース」。私は、「音が黒い」という表現で過去にHPで紹介したことがあります。
この「ストリーム・オブ・ドリームス」は勿論アルバムの存在は以前から知っていましたが、30数年のジャズレコード収集の中でも結局買ったのは今年3月。本当にジャズの世界の広さ、深さを思わずにいられません。
演奏は「フィーリン・スピリッツ」の内容に遜色なく、なぜこれを今まで聴いていなかったのかと、悔やまれるくらいのグリーンのリーダーアルバムで1、2番の内容。またドラムスのエルビン・ジョーンズ、オルガンのラリー・ヤング、ビブラフォンのボビー・ハッチャーソンも本当に素晴らしい。
グリーンのギターも、いつものグリーン節は勿論、4曲共に非常にリラックスした演奏で、聴いていて楽しくなる内容。特にA面1曲目「I Wish You Love」が、お勧めで、ジャズだけど「リゾート感」のある演奏です。
勿論CDでも聴けますし、上記「Discogs」のサイトだと、ほとんどの曲が試聴できますので、是非お聴き下さい。