アイリスだより2011年10月号
アイリス事件簿(ニュース)!! 先日展覧会を見に、三宮へ行って来ました。展覧会のタイトルは、「北京・故宮博物院展」。皇后や后妃など女性にスポットを当てた内容で、何と西太后が使っていたマッサージローラーの展示も!この時代から美容器具が存在していたことに驚きでした。いつの世も、女性の美に対する追求心は変わらないのですね。(山根)
今月のトピックス ~スティーブ・ジョブズの死去から考える事業承継 ~
去る10月6日アップル社の前CEOスティーブ・ジョブズ氏が56歳で死去しました。「君たちの時間は限られている。だから他の人の人生を生きて、時間を無駄にしてはいけない。」まさにこのジョブ氏の言葉通りの人生そのものでした。とはいえ、ジョブズ氏をなくしたアップル社はビジネスを続ける必要があり、すでに8月にCEOに就任したクック氏の経営手腕が、アップル株主から注視されているのが現実です。事業承継の問題ですね。
昨年大阪商工会議所新淀川支部の「淀川異業種交流会」の研究会で、関西大学社会学部の亀井克之教授のチューターのもと「事業承継問題とリスクマネジメント」を勉強しました。元はガレージから出発しましたが、今は巨大になったアップルの話ではないですが、日本の中小企業の今後の大きな課題が、現在の会社、事業経営を誰が、どう引き継ぐのかということです。平成20年5月に「経営承継円滑化法」が成立、平成21年4月より施行、①相続税の課税の特例②金融支援③遺留分の民法特例などを制度的に用意しました。これにより、事業承継のいわば「カネ」の問題に解決は図られているのですが、事業を引き継ぐ側のいわば「ヒト・ココロ」の問題が残っているのです。つまり、事業を引き継ぐ側の問題ですね。
この際の研究会でも、2代目経営者が実際自分たちが経営を引き継いだときどうだったのかという体験談が披露されました。たとえば先代が突然逝去し、33歳の時に事業を承継したが、従業員70名のうち、10人が会社を辞め、自分流の経営を行うことが難しかったケース。明治42年に活動写真館として創業した会社が、先代の際にパチンコ屋、飲食業、ボーリング場も手がけ、自身も勤務していた外資系ホテルを辞め、先代の会社に入社したが、負債がふくらみ、再生法の適用などを受け、先代が逝去し、現在自身は新会社を立ち上げ経営を行っているケースなど、事業承継の難しさが生々しい体験として、報告されました。すでに2002年に日本の中小企業経営者の18%が70際以上で、小規模企業の80%で、経営者の引退=事業の清算という残念な数字があります。日本の経済を支えているのは、アップル社のような巨大企業ではなく中小企業で、その企業が一つ消滅することは、経営ノウハウ、取引先、従業員の消滅、社会的損失です。アイリスでも、この事業承継のお手伝いをしますので、どうぞご相談下さい(角野)。
【アイリス一口情報】講師を角野が務めるNPO法人ほっとすまいる様主催のセミナー情報です。
■日時 平成23年10月21日(金)14:00~16:00 ■費用 無料
■テーマ 相続・遺言を考える~ハッピーなシニアライフを送るために・サザエサンの場合~
■会場 茨木市 東コミュニティセンター 茨木市学園町4-18 ■連絡先 当法人まで
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