アイリスだより2011年12月号
アイリス事件簿(ニュース)!!今子供時代に読んだ漫画「漂流教室」(楳図かずお)を読み返しています。きっかけは75歳になった楳図かずお氏が、原色の服を着てバンド活動をしているという最近の新聞記事。小学4年生の息子も夢中になって読んでいます。砂漠化した未来へ投げ出された子供達がサバイバルする話ですが未来に何を残すべきか改めて考えさせられました(角野)。
今月のトピックス ~不合理経営のススメ? ~
以前に、このアイリスだよりで「知的資産報告書」のご紹介をさせていただきましたが、覚えておられますでしょうか?決算書の数字には表れない自社の強み、例えば、人材、経営理念、人脈、組織力・・・これらの価値を社内では共有出来ていても、外部の人たち、取引先や金融機関に知ってもらうことは決算書の数字のようにはいきません。もしかしたら、社内であっても、なかなか自分の会社の強みを全社員で共有出来ている会社は少ないのではないでしょうか?そこで、「知的資産報告書」の存在意義が大きくクローズアップされてきました。
先日この知的資産活用セミナーへ参加し、そこで話されていたのが、「不合理が強みになる」という内容でした。効率性、無駄を省く、といったことが叫ばれ求められている昨今、なかなかインパクトある響きだなぁと感じた次第です。具体的な例を挙げると、造園業をされている、資本金1000万円の中小企業の話がありました。造園業、建設業といった業種は、現場の作業がきつく、労働環境が整っていなかったり、職人さんへ日当で支給するケースが大半のため、定着率が悪く、そういう業界イメージの中で、この会社は、まず、休日はカレンダー通り、だそうです。祝日や日曜日にもよく工事風景を見かけますが、この会社さんは、カレンダー通りなので、職人さんも休みの計画が立てやすくなりますね。次に、お給料は、日給から月給制に変更したそうです。この業界では日当が当たり前、月給制にして大丈夫なのか?そんな声が聞こえてきそうです。
どの業界でも、今や派遣スタッフやアルバイトを抱えていない会社はない、という状況を考えれば、世間の動きとは逆行しているということになるのでしょう。最後に、独立するスタッフに対しては、顧客の紹介と、協力業者さんの紹介をし、軌道に乗るまでサポートする体制を築き、独立後もお互い切磋琢磨しながら仲間として協力しあえる関係を構築しているとのこと。これが、合理性を求める現状とは真逆を突き進む、不合理経営に舵を取った、この会社さんの現在の姿です。
一見、極めて不合理な体制作りを選択した結果、どうなったかと言えば、従業員満足度が高まり、それにより感謝や奉仕の気持ちを持てる職場となり、そのような思いがお客様へと波及効果に繋がり、売上増へと繋がっていく、真似の出来ない不合理経営が自社の強みとなる、そういうストーリーでした。みなさまも他社が真似出来ない何かを一度考えてみてはいかがでしょうか?今でこそ普通ですが、「効果がなければ100%返金します」というのもそういう取り組みだったのでしょうね。(山根)
【年末年始お休みのお知らせ】当事務所では12月29日(木)~1月4日(水)まで年末年始のお休みをいたします。年始は1月5日(木)から営業します。今年も、当法人、「アイリスだより」をご覧いただき、誠にありがとうございました。今年は「アイリスだより」記事をきっかけにお客様同士のビビジネスが開始したりと、思わぬ効果もありました。また、来年もよろしくお願い申し上げます。
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