アイリスだより2012年9月号
アイリス事件簿(ニュース)!! 先日親の墓参りで小浜市に行ってきました。毎年行っているのですが、4年前はオバマ氏応援の町興しの一環で「オバマTシャツ」などが販売され、私も買いました。今はその熱気も去り今年はまた大統領選の年。写真はお寺近くの西津浜というところ。4年前のNHKドラマ「ちりとてちん」のロケ場所ですが、看板が少し寂しかったです(角野)。
今月のトピックス ~標準利率の引き下げから保険料の値上げへ ~
9月5日付けの日経新聞に、「生保 標準利率引き下げ」という見出しの記事が出ておりましたが、覚えておられますでしょうか?この標準利率とは、保険会社が将来支払う保険金に備えるための「責任準備金」を積み立てるにあたって使う利率のこと。この責任準備金に積み立てる積立額は標準利率に基づいて決める旨、保険業法で定めています。この標準利率が下がるということは、積立額を増やさないと、率が下がる前と同額の責任準備金を維持出来ないということになります。
ではこの積み増しする責任準備金はどこから持ってくるのでしょうか。保険会社のコスト削減などの努力で、保険料値上げ、という事態を回避する可能性もゼロではないでしょうが、やはり、保険料の値上げ、ということに踏み切る可能性が高いと思われます。ただ、値上げをすると保険離れを引き起こすかもしれず、保険会社もジレンマの渦中に置かれているのではないでしょうか。この利率がどれぐらい引き下げられるのかと言うと、現在の1.5%から1.0%になる見通しで、引き下げられるのは何と12年ぶりとのこと。前回の2.0%から1.5%引き下げの際には、保険料が10%以上高くなったプランもあったようです。
特に影響が大きいのは、終身保険といった長い期間にわたって積み立てていく貯蓄タイプの保険。銀行の定期に入れておくよりは・・・ということで、銀行が主な販売窓口となって、一時払いの終身保険がここ5年の間で3倍ほどに契約が増加している状況の中で、この利率引き下げは冷や水を浴びせることになるのかもしれません。ただし、来年4月以降にされる保険契約が対象となりますので、もし保険の加入を検討されているなら、来年の3月末までに加入されることをお勧めいたします。
この標準利率の引き下げとは直接には関係ありませんが、税制改正において先送りされている、相続税の基礎控除の引き下げが検討されています。相続人が配偶者と子供2人なら、今までは「5000万円+1000万円×法定相続人の数」でしたので、8000万円が相続財産から控除することが出来ましたが、改正されると、「3000万円+600万円×法定相続人の数」になりますので、4800万円となり、控除出来る金額が半分近くに減額されます。ということで、今まで相続税がかからなかった家庭でも、対策を考える必要が出てきました。その対策のためにも、生命保険という道具を使わない手はなく、先日FPの方のセミナーでも、上手く生命保険を活用していたら防げた相続トラブル事例をたくさんお話されていました。前回のアイリスだよりでもありましたが、感謝の思いも一緒にかたちに残して届けたいですね。(山根)
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